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質を高めることと数を重ねること

 前回、マインドフルネスを続けていく中での難しさについて書きました。
 今日は、その延長ともいえる内容ですが、「1回の質を高めること」と「数を重ねること」とでは、どちらがより大切かということについて書いてみようと思います。
 
 悩ましい事ですよね。日常生活でも、質をとるのか量をとるのかって、いろいろな局面で生じてくる疑問だと思います。

 どちらも大切です。

 と言ってしまえば、それまでですが(笑)、それはあたりまえの話で、それができたら苦労はありません。
 
 というわけで、実際のところどうなの、ということについて感じた事を書いてみます。

 私自身、SIMTを実践していく中で、過去の記事にも書いたように、まずはとにかくやってみることが大切、そして、少しでもいいからやり続けていくことが大切だと思っています。
 あまりに理想的な条件や状態で瞑想や呼吸法ができることを考えて、やる前にハードルが上がってしまいやる気が失せてしまうよりは、思い出したその瞬間に、その場でいいから少しでもやっていった方がいいと以前も書きました。

 確かに、それはその通りだと思います。
 いつでも、どこでも、やる気があっても無くても、体調が良くても悪くても、まわりがうるさくても静かでも、歯を磨くように、息をするように、そのままの状態を持って、とにかく呼吸に一度意識を向けて始めてみることが大切です。習慣にするということですね。
 だからそういう意味では、回数を重ねていくというのは、まず、大切なことだと思います。

 では、なぜ私自身がわざわざ時間をとってまで、座って静かなところで瞑想するかというと、その方が簡単だからです。
 日中に活動をしている中で洞察を実行できて、日々、洞察をどんどん取り入れていけたら、それはもちろんその方がすばらしいですが、実は何かをしながら呼吸法をやるとか、洞察を繰り返していくというのは、マインドフルネスにおいて、結構、高度な技術を要することだと思います。
 前回の記事でも書いたように、マインドフルネスの状態を一瞬作り出すことは、誰にでもできることですが、それを、常に、そして持続的に実現するのは至難の業です。
 それを継続してできるようにするために、トレーニングとして、普段から瞑想や呼吸法をやっていくんですね。
 
 トレーニングというのは、呼吸などひとつの事に意識を向けることで、それ以外の事に意識が動いたり、思考が働いたりした時にそれに気づけるように訓練していくわけです。
 その時に、いきなり意識があちこち動いている生活の中で、それを訓練しようとしても、なかなか難しいわけです。
 静かなところで落ち着いて、呼吸に意識を向ける時間を作った方が、より呼吸に集中しやすいですし、その結果、瞑想中に洞察をできる頻度や精度が高まっているのがわかります。
 例えば野球の練習をするのに、いきなりプロ野球なみのボールを打つ練習をするより、先ずはゆっくとした球からちゃんとミートして球を打つ練習をした方が、打つことができて楽しいし、練習の効果も上がってきます。

 「わざわざ」時間を取って瞑想をしているのではなく、瞑想するうえでその方が簡単であり、効率も良いと感じるから、瞑想の時間をとって、静かに瞑想をするわけですね。

  ここにおいて、質の問題が出てきます。

 いろんな状況において瞑想や呼吸法を実践していくと、どういう状況だと、どんな洞察ができるのかという自分の中の瞑想経験値が上がっていくわけです。
 そうすると、どういったときに効果的な瞑想ができるかも当然ながら分かってくるので、自然と瞑想の質にもこだわりたくなってきます。そうすると、自然と、静かに座ってやる瞑想の重要性がわかってくるんですね。
 ただ、ここで注意しなくちゃいけないのは、SIMTの瞑想の目的は、洞察を繰り返し、洞察の質を高めることであり、決してリラックスや集中力の向上が目的ではないということです。

 また、例え長時間座っていても、その時間中まったく「気づく」ことなく、ずっと考え事をしていては、いくら長時間やってもあまり意味がないと思います。ただ静かに座っていればいいというわけではないんですね。
 日中の生活の中でも、自分の感情や思考の作用に「気づく」ことがなければ、洞察しているとは言えないのと同じことです。

 この段階において、やはり、1回1回の瞑想の質が大切になってきます。

 ここまでの話を野球の練習でたとえると、
 第一段階として、野球場じゃなきゃ野球はできない、とか、道具がそろわないと野球ができない、と言っていたら、一向に野球はうまくなりません。まずは、空き地であろうと、ゴムボールと棒切れであろうと、野球をやってみることが大切です。
 とにかく、数をやってみた方がいいという段階ですね。
 ただ、この段階では、あまり急に難しいことに取り組もうとしても、野球自体がつまらなくなってしまうので、やはり、やはり野球というもの自体に良く親しみ、楽しむことが大切だと思います。
 なので、あまり最初から高度な洞察に取り組まず、できることから数を積み重ねていくことがまずは大切です。

 第二段階として、そうやって野球に親しんでいくと、野球をもっと上達させたい、うまくなりたいという欲求が自然とわいてきます。そうすると、まずは、しっかり時間をとって、基本的な練習をするようになります。そして、あのグラウンドの方がやりやすいなとか、やっぱりグラブとボールがしっかりしていた方が野球が楽しいなとか、こういうバッドの方が打ちやすいといった事も分かってきて、今度は、徐々に野球の質にもこだわるようになってくるんですね。
 これが、わざわざ時間をとって基本的瞑想をやるようになり、瞑想の質にもこだわるようになってくる段階です。自分なりに洞察が上手く行っている時、うまくいかない時などが分かる様になってきます。

 さらに第3段階
 野球で、同じ練習をしていても、上達の程度がかわってきます。どうやったらもっと上達するのかと考える様になってきます。
 ルーティーンをなんとなくこなしているだけでは、上達に壁が見えてきます。
  そうすると、ついつい、何か特別な特訓をしたくなったり、特別な仕掛けを考えたくなったりします。
  でも、実際には、1回1回の打席、守備を丁寧に実践していくことが、上達の近道になります。
  同じ1回の練習でも、密度が濃くなるわけですね。
  瞑想でも、同じです。ある程度やっていくと、それ以上、瞑想を続けても意味がない感じがしてきます。
 そういう時に、ついつい、特別なやり方をすると洞察が深まるとか、リラックスにその答えを求めたりとかしたくなります。
 でも、大切なのは、1回1回の基本的な瞑想を丁寧にやっていき、洞察の室を高めていくことなんだと思います。

 以上が、マインドフルネスの実践において、私が感じている数と質の関係のように思います。
 やはり、初めは数をこなしてみて、実際にやってみて、経験を積んでいく中で質を上げていくといった感じでしょうか。

 僕自身、1回1回の瞑想の質をすごくあげられているわけではありません。
 でも、座って呼吸に意識を向けて数えているのになれてくると、数を数えながらも考え事ができるようになってきてしまいました。
 そうすると、考え事をし始めてから「気づく」までに結構時間がかかるようになり、なかなか洞察の回数も増えなくなってくるように感じていました。
 そこで、最近では、呼吸を数えながら、意識を体の表面にスキャンする様に向けていく、「ボディスキャン」というのを取り入れて、意識がそこから外れた時にすぐわかるようにしてみたり、ヨガや太極拳の動きを取り入れて、動きに意識を向ける様にして、別の事に意識が行ったときにすぐ気づくような練習をしてみたりしています。
 歩きながらのマインドフルネスもいいかもしれません。

 もしかしたら、これは正しいやり方でもないのかもしれません。型にこだわっているのかもしれません。
 でも、自分なりに「意識が別の所にいくなど、何か作用が働いたときにすぐにそれに気づくことができるよう」、つまり、洞察を繰り返していけるという基本を外さないように、工夫をしてやっています。
 ヨガとか太極拳が生まれた背景にも、呼吸だけでなく身体の動きも加えていくと、意識をそこに向けやすいという理由があったのではないかなあと考えたりもしています。
 もちろん、静かに座って呼吸に意識をむける瞑想も続けていますけども。

 今日は、量と質ということについて、書いてみました。
 実践している方は一度は生じる疑問なんじゃないかと思います。

  いつも、読んで下さりありがとうございます。コメントくださる方もありがとうございます。励まされております。
  ではでは。今日はこの辺で。

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Author:Ko7

訪問ありがとうございます。
 

鬱になって苦しんでいたときにマインドフルネスと出会いました。
自分の経験とマインドフルネスを実践する中での気づきなどを徒然なるままに書いていこうと思います。
私にとって先達者の方々のブログが参考になったように、このブログが同様に苦しんでいる方々に少しでも助けになればと願っています。

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