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自己洞察瞑想療法の講習会なども始めました! → マインドフルネス@つくば

日々の出来事、相手さえもマインドフルに扱う

 えー、今日は、うつからの回復を目指すという意味では、つらい時というより、すこし良くなってからの事を書こうと思います。
 書こうかどうしようかと思いましたが、やはり今の学びは、この瞬間にしかないものだし、自分のための記録の意味合いも兼ね書いてみます。
 僕自身がそういうつもりでも、誰かにどこかでヒントになるかもしれないし。

 すこし前のブログでも書いたかもしれませんが、だいぶ体調がよくなり、自分自身の気持ちとか症状は陰を潜めてきて、生活のなかで折り合いを付けられるようになってくると、では、次はどんなところを目指してというか、どういった学びに主眼をおいて、瞑想や洞察を続けていけがよいか、すこし迷っていました。
 もちろん、マインドフルネスでは、別の何かになるとか、目標を設定するものではありません。
 でも、うつの回復過程でも、マインドフルネスの上達や回復の過程は、決して、右肩上がりの直線グラフのように回復していくわけではありません。いや、たぶん右肩上がりで回復していくんでしょうが、自分の実感としては、「あ、気づいたら結構よくなっている」と感じる時と、「最近、ちょっと今ひとつだな」「なんか、良くなっていかないな」という時期が交互にくる感じです。

 (グラフを書いて挿入しようと思いましたが、どうやっていいかわからず断念。)

 そんな感じで、最近、またすこし停滞感を感じていたんですが、すこしきっかけになったことがあり、自分なりに次のテーマを見つけることができたので、書いてみたいと思います。

 自分は、今まで、呼吸法、瞑想をして、洞察を繰り返し、だいぶ不快の受容ができるようになってきてました。
 セッション中も、それなりに身に付けたつもりでいたんですが、特に最近、自分の中のネガティブな感情、症状、状態、たとえば、疲れとか、気分の落ち込み、頭痛などの症状、怒りなどといったものも、徐々に上手に扱えるようになってきている気がします。
 それを否定したりせずに、今日は疲れてるんだなと気がついたら、それだけで、それをなくそうとしたりせず、かといって、それに対して動揺することもなく、ただ、それが在ることを認めながらも、自分のできることをやれるといったような感じです。

 ところが、最近、そういったことを、自分の外部にある環境や、外部から生じてくる事象についても、同様に扱ってあげればいいのだということがわかってきて、実践し始めているところです。

 というのも、つい先日、マインドフルネス精神療法協会の創刊号の雑誌が送られてきまして、ざっと目を通していたんですが、その中で、大田先生を始め、マインドフルネスをうつの方々に実践されている方たちのお話も出ており、読ませていただいたのですが、マインドフルネスを提供する実践者は、その参加する方々をも、マインドフルネス的に扱わなければならないというお話がでていたんですね。決して、指導的になったり、指示的になりすぎないようにして、参加者さんたちの持っている苦悩を、その参加者さんごと、マインドフルネス的に扱うことで、その参加者さんのマインドフルネスはより深まっていくというような。

 これを読んだとき、何か目から鱗のような気分になりました。

 僕自身、元々、対人関係に強い方ではないと自覚しており、わりと人見知りとか、人に対する緊張とかも強い方です。
 でも、仕事とかしていると、あんまり会いたくないなという方に、何度もお会いしなくちゃいけない時があるわけです。
 医療系の仕事をしているため、苦手なクライエントというのもやはりおりまして、たとえば、いつ会っても不平不満を言っていて、口を開けば悪口ばかり、という方がいたりするわけです。
 やっぱり会いたくないなと思っちゃうわけです。そして、会えば、早くさよならしたくなり、不満ばかり聞いていると怒りもわいてきたりするわけです。
 そんな人なら、そう思うjのも、当然といえば、当然なんですが、やっぱりそういう人も根っからの悪人ではないわけで、いろいろつらい理由もあったりするんですよね。
 だから、医療者なんだから、そんなこと思っちゃいけないとか、怒ったりしちゃいけないとか、相手の不平に対して、何かしてあげなくちゃいけないんじゃないかとか、いくつもの罪悪感を感じて、心の中では嫌でしょうがないというような事があったりするんですね
 だから、自分はそういう状況に対して、すごく苦手意識があって、相手に怒りや悲しみなどの負の感情をぶつけられるのをすごく苦手にしていました。

 でも、先ほどの記事を読んだとき、「そうか、他人の負の感情や、外で起こる嫌なことに対しても、自分の負の感情を扱うように、マインドフルネス的に扱ってあげればいいんだ」と思ったんです。

 どういうことかというと、自分の中で起こる負の感情や症状というと、落ち込みとか怒り、疲れなどが在るわけです。
 それが、嫌だから、その落ち込みを無理にあげようとしたり、怒りを抑え込もうとしたり、疲れをなくそうとしたりすると、悪循環に嵌っていくわけです。それらは、その前の生活の中での結果として、自然に起こってくるものなので、疲労感や怒りなどの感情は止めることはできません。だから、ただ、それが在ることを感じたら、名前を付けて、あとは、呼吸に意識を向けて、それがそのままあることを許してあげつつ、ただ観察していきます。そして、怒りなどや落ち込みなどの感情が生まれてしまったことで、起こる後悔の念や自分に対する失望の気持ちも、それ自体は止めることができませんので、「今の段階ではそう思うのも仕方がないよな」とそこに存在することを許し、ただ、呼吸法を用いつつ観察していきます。
 そうすると、時間が経つ内に、変化していきます。さっきまでの怒りが弱くなっていったり、疲労が回復してきたり、無理になくそうとしなくても、消えていくんですね。
 それを繰り返しているうちに、それらを引き起こした自分の中の連鎖に気がついてきます。
 こういう事があったのちにこれくらいの疲れがでるのか、とか、こういう価値判断基準があるから、こういう怒りが生まれるのか、とか。
 そのあたりまで観察できてくると、今まで生じるのがいやでしょうがなかった自分の中の不快事象を見る目がすこしずつ変わってきます。
 「今日は、こんなことがあったから、この程度の疲れがでるかも」とか、「このくらいの怒りなら、これくらいで消えていくかな」とか。
さらには、「次の時には、こういう対処をしたら、そのあとの疲れや怒りはどのくらいだろう?」と。
 この段階になってくると、今まで生じることを恐れていた態度とは真逆になっており、へたをしたら、「次はいつ起こるんだろう、観察するチャンスだ」と言った具合に、軽く楽しみにするくらいのレベルになってきます(そこまでいかなくてもいいけど)。
 もう、不快事象に対する態度がかわってきてしまいます。
 これが、自分の中に生じる不快事象に対するマインドフルネス的な対応です。

 ここからさらに一歩すすめて、相手に対しても、そして外部から起こってくる不快事象に対しても、同じように対応してあげればいいわけです。
 さっきのクライエントさんで言うと、相手がいう不平不満を止めることはできません。自分の中に生じる負の感情を止めることはできないのと同じです。そして、それに対して、自分がある程度、嫌な気持ちになることを止めることもできません。それも自然な反応です。
 でも、そこで、その不満に自分が無理に答えようとしたり、それを押さえつけようとしたりする必要はまったくないんです。それは、その方の中では自然に生じるものだから。ただ、そうしていることを認めて、呼吸法をしながら観察していけばいいんですね。
 その方に対して生じる自分の中の負の感情に対しても、罪悪感を覚える必要はありません。それも、自然にそのままにしておけばいいんです。

 そうやって、対応していると、最初は、「あ、怒りが強くなってきた。これ以上話しをきいているとやばいな」とか程度の観察の具合でしたが、徐々に、「今日は、この方の不満の度合いも強くないな」とか、「自分の怒りメーターは、まだ大丈夫だな」とか、「これくらい話していると、この人も落ち着いてくるんだ。」と変わっていき、「この不満の背景には寂しさがあるのかな」とか、「解決を求めてはいないな」とか、自分の怒りや罪悪感が消えて行き、その方に会うストレスもグッと少なくなってきていることに気がつきました。

 前は、会う前から、下手をしたら会う前日から嫌な気持ちがあったのに。

 こういうように対応していると、その方自身の反応も、すこしずつ変わってくるんですね。
 不満だけをぶつけてくるのではなく、時には「こんな話しばかりでゴメンね」とか、いたわりの言葉をくれたり、「私もわかってるんです」とか、自省的な発言がでたり。
 以前は、「お世話になってるのにそんなに悪口ばっかりいったらいけないよ」とか言っても、むしろもっと逆上したりする事もあったのに。
 本当に不思議です。

 世の中には、自分には変えられないことがたくさんあります。むしろ、自分に変えられることなんて、ごくわずかです。
 自分の事ですら、自分には変えられません。

 でも、ただ、マインドフルネス的に生活をしていくことで、変わっていくことってあるんですね。

 そこが、やっぱり、マインドフルネスの、SIMTのすごさだと思います。

 こうやって、SIMTを、日常生活の中に、周りの世界にどんどん広げて使って行くことで、自分の学びがさらに深まっていくことが実感できました。
 これからも、この道を歩んで行きたいと思います。

 今、病状でくるしんでいる方は、無理に生活の中に広げていくことを焦らないでいいと思います。
 材料は、自分の中にたくさんあります。
 まず、そこと徹底的に向き合って、SIMTを実践してくことだと思います。
 そうすると、すこしずつ、すこしずつ自分の向き合える範囲が広がっていって、気がつけば、自分の生活の幅も広がって行きます。
 
 ともに、あきらめずに、日々実践をしていきましょう。

 ではでは、今日は、この辺で。

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Author:Ko7

訪問ありがとうございます。
 

鬱になって苦しんでいたときにマインドフルネスと出会いました。
自分の経験とマインドフルネスを実践する中での気づきなどを徒然なるままに書いていこうと思います。
私にとって先達者の方々のブログが参考になったように、このブログが同様に苦しんでいる方々に少しでも助けになればと願っています。

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