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ストレスの原因②

 
 先日は、ストレスの原因について、マインドフルネスを実践するなかで気がついたことを書いてみました。
 
 前回は、ストレスの原因についての大まかな説明と、そこにマインドフルネスがいかにして作用するのかを書いたので、今日は、ストレスの原因になってしまっている「外にゴールをおく」「目標・理想をもつこと」について、もう少し書いてみたいと思います。

 この「自分の外にゴールを置く」とか「目標や理想、前提を持ってしまう」というのは、誰でもやっている事なんです。
 そして、それは実際には止められないものです。
 ただ、それに振り回されないようになら、すこしずつなっていきます。

 前回は、「朝寝坊して、いつもの電車に間に合わなくなり、車の信号待ちでいらいらしている」という状況について話しました。
 これは、わかりやすいというか状況かと思いますが、それ以外にも、この「目標や理想、前提」といったものは、日常生活のあらゆるところに顔を出しています。

 たとえば、台所に洗い終わっていない食器が放置されているとします。
 それを見るとどういうわけか、「イライラ」したり、「気分が重くなる」します。
 ただ、「洗われていない食器がある」というだけです。
 「イライラ」した瞬間の自分を観察すると、「まったく、まだ洗ってないのか」という思考があることに気がつきました。
 でも、その思考の裏にあるのは、「この食器は、あの人(妻or夫)が洗うべきものだ」という前提があることに気が尽きます。
 「気分が重くなった」ときを観察してみると、「あー、めんどくさいな」という思考がありました。
 このときには、背後に、「自分がやらなければならない、やるはずである」という前提があったり、「本来ならもう洗い物はすませてあるべきなのに」とか、「洗い物をやるのはめんどくさいことである」といった前提があったりします。

 これが、ただレストランの調理場においてあるものならどうですか?
 
 「ふーん」で終わりですよね。

 われわれは、すべての現象に、こういった意味づけを無意識のうちにしています。

 たとえば「お父さん」とか、「お母さん」と言ったときに、どのような事を思いうかべるでしょうか?
 「みかん」とか「りんご」などといった具体的なものでさえ、私たちの頭の中に描かれる像や、抱く印象は同じではありません。

 そこに、ストレスが生まれるのと同じように、誤解が生まれる原因があります。 
 自分自身に対しての「前提」や「理想」とのギャップであれば、それはストレスになりますし、相手や周囲の事に対してのギャップであれば、それは、誤解につながります。
 自分自身に対して、「元気ならこうやれたはずだ」とか「いつもならもっと仕事がこなせてる」といった思いが強いと、そうではない自分に対して落ち込んでしまいます。
 うつのときにはこういった事が多いです。いまのつらい状況をなんとか抜け出したい。本来ならもっとできるはずだ。そういう気持ちが強いので、すこし元気になると、「もう大丈夫なはずだ」とやりすぎてしまい、まだ大丈夫ではない自分に対して落ち込んでしまいます。
 元気がでない日もあります。ましてや病気であるときなら当然です。疲れたときは疲れたときなりの生活をすればいいのですが、この前提や理想がそうはさせてくれません。

 他人に対してならどうでしょう。
 距離が近い人であればあるほど、この「理想」や「前提」が顔をだし、誤解を生みます。
 「妻」であれば、「こういう振る舞いをするべきだ」とか、「夫」であれば、「こうするのが当然だ」とか。
 肉親は最もそういったものがあるものです。
 友達でも、自分にとって親友と呼べるひと程、そういう「前提」を押しつけてしまいがいちです。
 「親友」であれば、こういうときは優しい声をかけてくれるはずだ。とか。
 
 ただ、そこに知らない男性なり、女性なりがいて、自分が話したことに反対したとしても、多少驚くかもしれませんが、怒ったりまではなかなかしないでしょう。 でも、親友や、家族がそうしたらどうですか?
 たぶん、瞬間的に怒りがわくでしょう。すごく感情が揺さぶられませんか。
 それは、距離が近い分、その「前提」や「理想」がたくさん作られているからです。そして、自分の中の幻想であるその「前提」や「理想」と現実の相手を同じものと思ってしまっているからです。

 では、この「前提」や「理想」は、どこからくるのでしょう。
 いつ、われわれの心の中に、意識の中に入り込んでいるのでしょう。

 それは、生まれてから今現在までに、その人の経験したすべてがそれを作り出しているのです。
 人は、経験することで、物事をうまく処理できるようになっていきます。
 それは、見るもの、聞くもの、感じるもの、出会った人に対して、自分の意識の中で「意味づけ」がされていくからです。
 もしも「お母さん」を「お母さん」だと認識できなかったら、会う度に「この人は誰だ?」って思わなくちゃならないですよね。
 でも、あなたには化粧をしても、年をとっても、その人がお母さんだとわかります。
  食べ物にしても、そうです。この味が、この食べ物の味だとわからなければ、僕らは生きていけません。
  「みかん」を見るだけで、僕らはその味を想像できます。感じることができます。
 これは、生きるために必要な人間にそなわった能力なんです。

 でも、その働きが、人間の意思や思考の自由を制限してしまうときがあるんですね。

 ここでの前提である「こうすべきだ」とか「こうであるはずだ」といった事が意識できていれば、まだいい方です。それはそんなに強力な「前提」や「理想」では、ありません。

 本当に強力なものは、僕らが自分で自分がわかるようになるより前から繰り返し触れてきたようなものに関しては、「べきだ」という意識すらなく、そういうものだと思っています。そして、意識にすら上ることなく、私たちの意識の中で私たちの思考を支配しています。だからこそ、より身近なこと、より身近な人に対しては、その「前提」や「理想」が働きやすいのです。

 今、書いたように、その働き自体は悪者ではありません。生きるために必要な機能ですし、誰しもが、自分の育った環境の中ではその人独自の「前提」や「理想」「仮定」といったものがあるものなのです。

 大切なのは、自分の中に、そういった「前提」や「理想」などがあって、それが、機能していることに気づくことです。
 
 見知らぬ人に対しても、この「前提」などは働いています。
 さっき例に挙げた、
  「ただ、そこに知らない男性なり、女性なりがいて、自分が話したことに反対したとしても、多少驚くかもしれませんが、

  というケースですが、このとき、なぜ自分の中に、驚きという感情が起きるのでしょう。
 それは、今までの経験で、その人にあった瞬間に、「この人なら、こういう性格だろう」とか、「こういう物言いをするはずだ」といった「前提」が、できあがっているからです。

 もし、このとき、自分にその「前提」が働いていることに気がついてないと、「うわー、こんなこという人なんだ」とか、「こういう言い方をする人はいやだ」とか、第一印象で、その人を評価して、その評価を絶対的なものだと信じてしまうかもしれません。

 でも、少なくともその「前提」に気がついていれば、その結果として生まれる瞬間的な感情(反対されて嫌な気分がしたとか)を消すことはできませんが、自分のその評価自体が、ある意味ひとりよがりで、絶対的でないことを理解できます。
 そうすると、その評価自体を横に一度おいて、その人と引き続きつきあうことができるかもしれません。

  何をいいたいかというと、こういった「前提」や「理想」は、あなたの意識のあらゆるところに作用しているんだということを、わかってもらいたいなという事です。決して、特別なケースのみに当てはまることではなくて、日常のすべての経験にこのような働きが隠れていることを知ってもらいたいなと思ったわけです。

  それを、実感として、自分の体験として、理解することができるのが、マインドフルネスのすごさだと思います。

  書きたいことは書き尽くせませんが、今日はこの辺で。

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現在セッション途中の者です。調子が落ち込んだ時に見させてもらっています。説明が分かりやすく、とても助かっています。

ありがとうございます。

kenjiさん、コメントありがとうございます。当ブログの記念すべき初コメントです。
私自身もつらい体験をしましたし、このブログもkenjiさんのような方の助けに少しでもなることができたらと思って始めたので、助かると言っていただけて本当に嬉しいです。
 これからも、すこしずつではありますが、自分なりの言葉で、できるだけわかりやすく、気づいたことを書いていこうと思いますので、御時間があるときにのぞいていただけたらと思います。
 こういうコメントを頂くとやる気がでますね。ありがとうございました。

きっとこのblogが助けになっている人は多くいると思います。お礼が言いたくなったのでコメントさせてもらいました。今後もどきどき覗かせてもらいます。それでは
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Author:Ko7

訪問ありがとうございます。
 

鬱になって苦しんでいたときにマインドフルネスと出会いました。
自分の経験とマインドフルネスを実践する中での気づきなどを徒然なるままに書いていこうと思います。
私にとって先達者の方々のブログが参考になったように、このブログが同様に苦しんでいる方々に少しでも助けになればと願っています。

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