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ストレスの原因

ストレスの原因てなんでしょう。
今の世の中、ストレスになるものなんてあふれていますよね。

仕事がストレス、人間関係がストレス、学校がストレスなどなど。
数え上げたらきりがないです。

でも、ストレスって、ものすごく個人差があります。
というのも、同じ事柄、同じものでも、人によってストレスと感じるかどうかには、かなり差があります。

マインドフルネスは、アメリカではまずストレス低減に役立つとしてひろまってきました。
私自身も、日々、実践するなかで、日々のストレスはかなり減ったように思います。
そんな中で自分なりに、なぜストレスが無くなったのか、ストレスを感じる仕組みはなんなのか、考えたことを書いてみたいと思います。

 同じ事柄が起こっても、Aさんにはすっごくストレスなのに、Bさんにはまったくストレスと感じないなんてことが結構あります。これは、その事柄がストレスにおいて重要なのではなく、ストレスは、それを経験する人の内的体験に依存しているということを表しています。
 簡単に言えば、「その人の考え方次第」ということですが、それでは元も子もないので、物事に対してのどのようなアプローチがストレスを生み出しやすく、逆にどういうアプローチがストレスを生み出しにくいかを説明してみます。
 
 それは、常に何か自分の外に理想とかゴールとか前提をおいている場合、それと今の自分の状況が比較されて、そのギャップが大きいほどストレスも大きくなるということです。でも、我々は多くの場合、この理想を持つとか、目標・ゴールを設定するとか、前提を設けることを良いと思ってやっています。目標を持つことはいいことだとか、理想は大きく持てとか。
 確かに、目標があるからこそ、理想があるからこそ、今の自分との差を埋めるために、みんな必死でがんばることができるという面はあります。社会的に大きな結果を残しているかたの多くは、実際にこういう傾向が強いです。それ自体は大変いいことだと思うのですが、理想の自分と現在の自分にギャップがあるということは、常に不全感を感じながら生きなきゃいけないわけです。常に何か満たしてくれるものを探さなくてはならないわけです。それは、幸せを感じられない生き方です。周りからはすごいとか、社会的にも認められていたりしても、本人の中では常に「自分は足りない」という意識なので、自己評価はびっくりするほど低かったりします。
 あなたのまわりにも、学校で優秀な成績をとってる人とか、仕事でもがんばり屋さんとかにこういうタイプの人はいませんか?
 でも、まわりがどんなに評価しても、自分自身が自分にOKをだせないわけなので、いつまでたっても、自己評価は高くなりません。たりません。多くの場合、そのような人が目指している理想や目標、前提は、あくまで理想上の産物であり、決してこの世の中では実現できないような設定であることが多いからです。一つのことを達成して一瞬満足したように感じてるかもしれませんが、基本的にはその人の理想は今の自分の外にあるので、すぐにまた不全感に襲われ、何かを追いかけることになります。一生がんばりつづけなければなりません。
 たぶん、鬱になるタイプの人には、特に繰り返すタイプの人にはこの手の人が多いかもしれません。
 私自身も、そんな生き方をしてきた人間です。
 
 「私は、そんな高い理想や目標なんて持ってないよ」という人でも、無意識のうちに、そのような生き方をしていることがあります。
 例えば、「約束の時間に遅刻しそう」なんて状況はどうでしょうか? 
 多くの人がストレスを感じる場面ですよね。
 電車がもうすぐ出発の時間なのに、車やバスが渋滞していて、なかなか進まない!
 かなりイライラする場面ですよね。
 こんな時も、実は、自分の中の理想や目標、前提が働きだしているんです。
 どういうことかというと、あなたが遅刻しようと決めて遅刻しているなら話は別ですが、そもそもそういうことなら、こんな状況でもストレスは感じないはずです。
 たとえば、朝起きたら、いつもより起きる時間が遅かったとか、朝ごはんの時にアクシデントがあったとか、自分の意図しないことで、そんな状況になっているはずです(たとえ二度寝だとしても、遅刻をしようとしたわけではないですよね)。
 そうすると、「いつもなら、この時間には駅にいるはずなのに」とか、「あと5分早く起きてたら、こんな遅くならなかったのに」とか、頭で考えているはずです。
 でも、ちょっと待ってください。「いつもなら」というのは、仮定の事です。「あと5分起きてたら」というのも、仮定の話ですよね。
 たとえ時間が遅くなったとしても、今日についていえば、今日の状態が100%なんです。
 全力でがんばった結果が、今の状態なんです。
 この100%というのを、他に仮定として、設定してしまうから、今日のこの状態が「ストレス」になってしまうんですね。
 精一杯急いだうえで、この状況なら、それ以上は存在しないんです。
 今という瞬間は、それ自体で完全なんです。それ以上、上も下も横も存在しないんです。
 別に、遅刻しても良いといっているわけではありません。でも、今という瞬間は、その瞬間、瞬間が精いっぱいなんだから、「たら」とか「れば」で作られる仮定や前提は実際には存在しないんです。
 こういうと、「精一杯やれば、もっと急げてた」とか考えてしまうんですが、それ自体が、「精一杯」の理想を勝手につくってしまっていますよね。
 このように、我々は、常に「今、ここ」以外のものを設定したり、仮定したりして生きています。
 それは、生活の隅々まで、忍び込んでいます。
 「今、ここ」を生きているつもりでも、知らず知らずに、決まっていない未来を勝手に想像したり、もう過ぎ去った過去を思い起こして、後悔してみたり、常に「今、ここではない何処か」の中で生きています。
 

 ここに、マインドフルネスが力を発揮するポイントがあるんです。

 マインドフルネスでは、常に、今を観察していきます。呼吸を始めとして、その観察の対象を広げていきます。
  過去の記事 「マインドフルネスにおける集中」 でも少し書きましたが、注意力を全体にいきわたらせ、そこで生じていることを観察し、そして、すべてのものにとらわれず、ただ眺めていきます。
 例えば、どこかで音がして、注意がそちらに向いたとしても、すぐに「音」と名前を付けて、注意を全体に戻します。「今」の呼吸に意識をむけつつ、「今」に注意をいきわたらせます。
 厳密にいうと、「音がしたな」と認識した時点では、すでに、「今」から意識は離れています。
 なぜなら、「音」それ自体がした瞬間と、「音だ」と認識する間には、瞬間ですが、時間が経過しているからです。
 だから、究極のマインドフルネスにおいては、「音」を「音だ」と認識するということからも離れて、「音」自体を、「音」そのものとして体験するのみになっていくはずです。
 まあ、そのあたりのことはややこしくなるので詳しくはまたの機会にしますが、
 マインドフルネスでは、ただ、「今、ここ」にいる状態が、すべてで、その瞬間に起こっていることを、ただただ観察していきます。そうすると、「今、ここ」の状態以外のすべてのことは、自分で作り出している妄想にすぎないということが分かってきます。
 「今、ここ」にあるリアルな現実にともなって、自分の中に生じる思考や妄想、想起といったものが、その後の感情を生み出していることに気が付いてくるのです。

 そうすると、「今、ここ」で、駅に向かって信号待ちをしている車の中にいるとしたら、その状況から、イライラするという感情には、直接的に関係はなく、自分の中に起こってくる思考や妄想の中で作られる前提などが、その感情を引き起こしている様を、ありありと観察できるようになります。
 そうすると、「今、ここ」の状況を、その状況のみとして、受け止められるようになるので、徐々に、イライラなどの感情に結びつくことが少なくなり、また、多少、そういう感情を感じたとしても、それ自体は、自分が作り出してしまったもので、絶対的なものではなく、時間共に変化するものだとわかるので、それに左右されることがなくなってきます。
 普段、運転している時に、信号で車が止まっても、別になんとも思いませんよね。
 たとえ、遅刻しそうな時でも、それに近い感覚、状態を維持できるようになってきます。

 日常生活の中で、マインドフルネスな状態を少しずつ取り入れて、そのような観察を続けていくことで、ストレスを感じにくいようになっていきます。

 これが、マインドフルネスが、ストレス低減に効果がある理由であり、我々が日常の場面でストレスを感じる仕組みだと思います。

 うつの状態では、体もしんどいですし、気持ちも最悪です。今の自分の状況は、自分には受け入れがたいものです。
 こんなの本当の自分ではないと常に思っています。
だからこそ、SIMTをやって、治りたい、良くなりたい、今の自分を抜け出したいという気持ちが強いです。

 SIMTを根気よく続けていくためには、治りたいという気持ちは本当に大切です。

 でも、SIMTでマインドフルネスな状態を達成するためには、今の自分から抜け出したい、変わりたいという気持ちを、ちょっと横に置いておいてあげる必要があります。
 なぜなら、マインドフルネスな状態は、ある特別な理想的な状態になることによって達成されるというよりは、ここに書いてあるように、今、その時の状態自体に意識をフォーカスさせてあげる必要があります。
 だから、「治っている」とか「リラックスできている」という、仮定の姿を目指してしまうと、どんどんマインドフルネスからは遠ざかっていきます。
 ただ、淡々と、「今、ここ」の呼吸の状態、自分の状態、起こってくる現象を見つめ、名前をつけて捨てる、を繰り返していくことが、大切で、それのみが達成への道です。

 結果的には、上記に書いたように、ストレスにも強くなってきて、症状やいろいろなものが良くなっていきます。
でも、それは、「変えよう」と思って変わっているものではなく、あくまで結果的に、副次的に達成されるものです。

 特に、SIMTをはじめて最初のころ、つらいければ、つらいほど、この部分を勘違いし、「私は良くならない」と深みにはまってしまいがちです。

 今回の記事で、そういった方に少しでもヒントになればと思っています。

 ではでは、今日はこの辺で。

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Author:Ko7

訪問ありがとうございます。
 

鬱になって苦しんでいたときにマインドフルネスと出会いました。
自分の経験とマインドフルネスを実践する中での気づきなどを徒然なるままに書いていこうと思います。
私にとって先達者の方々のブログが参考になったように、このブログが同様に苦しんでいる方々に少しでも助けになればと願っています。

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