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そのままにすること、横においておくこと 「徹底受容」と「判断中止」

 さて、今日は、前回の記事でも最後にちょっと触れたのですが、「徹底受容」と「判断中止」について、書いてみようと思います。

 マインドフルネスには、二つの大原則があります。
 それがこの、「徹底受容」と「判断中止」です。

 ひとことでいうと「そのままにする」、「横に置いておく」という事なんですが、このままだと中々意味がわかりませんよね。

 でも、この「そのままにする」ということがわかってできるようになると、マインドフルネスに対する理解もぐっと深まりますし、自分の症状や日々の出来事に対応するのもグッとらくになります。
 
 しかし、なかなかこの概念を言葉で伝えるのは難しく、実感として自分で理解するまでにはすこし時間がかかるかもしれません。SIMTを習い始めたとき、最初にぶつかる壁かもしれません。

 今回は、無理を承知でこのことについて説明してみたいと思います。

 SIMTでは、自分の中で起こってきたことを、ひたすら観察します。
 観察とはいっても、それについてあれこれ思案するのではなく、起こってくる現象に、名前をつけ、そして、そのままにして、呼吸に意識を戻します。
 それが、「そのままにする」ということなのですが、これがなかなかできません。

 なぜなら、私たちは、自分の中に現象が起こったり、外界から刺激を受けると、瞬時に、それを自分にとって、「良い」か「悪い」か判断し、それに対して「良い」ものであれば、執着し持続させようとし、「悪い」ものであれば、解消したり、離れたいと何らかの変化を起こさせようと取り組んでしまうからです。

 例を挙げると、
 まず、自分の足に「痛み」を感じるとします。そうすると、その痛みに対して、瞬時に「嫌だな」という気持ちが生まれます。そして、「この痛みの原因は。。。」と考え出します。そして、そこから「昨日、あんなことしたら痛いんだ」とさらなる考えが浮かんだり、「痛みがなくなるように足を動かす」と行動を起こしたりします。そして、さらに、「あんなことしなければよかった」とか、「まだ痛みがある、何かの病気か?」とか、この反応は、連綿と限りなく続いていきます。

 ここでは、「痛み」【感覚】→「嫌だな」【感情】→「原因は?」【思考】→「何であんな」【さらなる思考】、「足を動かす」【行動】
 という風に現象が展開がされています。
  通常、これらの現象は、瞬時に無意識で行なわれ、自分が判断していたり、思考していたりということにさえ、気がついてないかもしれません。
 
 しかし、SIMTでは、この展開を観察します。

 そして、生じている作用に名前を付け(【】内に書いてあったこと)、そして、それを「良い」とか「悪い」とか判断せず、すぐに呼吸に意識を向けます。これを、「名前をつけて、捨てて呼吸に意識を向ける」なんて言ったりもします。
 それが、「そのままにする」、「横においておく」という事です。

 「痛み」それ自体には、「良い」も「悪い」もありません。ただの【感覚】です。
 それに意味づけをしてしまっているのは、私たちの【判断】です。そして、その判断に基づいて、その現象に対し執着したり、変化させようとしたりしてしまいます。
 その判断をせずに(判断中止)、その現象をあるがままにおいておく(徹底受容)が、大切です。
 でも、それが簡単にはできません。すぐに考えてしまって、そして、とらわれてしまいます。
 だから、そうならないために、呼吸があるのです。
 その現象に名前を付けて、確認したら、自分の意思で呼吸に意識を向けるのです。
 そうすることで、その現象にそれ以上関わることなく、そのままにすることができます。

 「痛み」があったら、「痛みがあるだな、痛みという【感覚】があるんだなー」そして、意識を呼吸に向ける。
 でも、痛みが消えないうちは、すぐにまた意識が痛みに向かいます。それに気がついたらすぐ、「痛みに意識が向いていたな、【感覚】だな」として、呼吸に意識を向けます。それを徹底的に繰り返して行きます。

 ここで気を付けたいのは、「痛み」に対して、「嫌だな」という【感情】が起こったり、「胸がどきどきする」とか「背筋がぞくぞくする」とか、「身体が重たい」とかの【身体反応・症状】というものは、反射的におこるもので、自分にはコントロールできません。止めることはできません。
 だから、それらが生まれても、「嫌だなという【感情】があるな」と名前をつけたら、呼吸に意識を向けます。
 実は、その感情や症状は、結果なのです。何らかの事が起こってしまって続いて生じる結果なので、それを、今更どうかしようとしたり、変えようとしても、むしろ悪循環になり、悪化させてしまうだけです。
 だからこそ、できることは、それをふくらめずに、ただ名前をつけて、それ以上、意識がとらわれないように呼吸に意識を向けるということなのです。
 
 無意味なように思えますが、こうして名前をつけて、そのままにして、呼吸に意識を向けることを繰り返していくと、その【感覚】だったり、【症状】だったり、【感情】といったものが、決して一定ではないことがわかってきます。
 そして、どのように変化していくのかといったことが、すこしずつ見えてくるのです。
 決して、「変化させよう」ではなく、そのままにして、ただ眺めていることで、時間の経過とともに「変化している」ことがわかるようになってくるのです。

 これが、「そのままにする」、「横においておく」ということであり、「判断中止」「徹底受容」という事です。

 「徹底受容」については、もうひとつ、注意しておくことがあります。
 「徹底受容」と書くと、ついつい、「受け入れなきゃいけないんだ」と思って、いまのつらい症状や、気持ちを、受け入れられていない自分を「ダメだ」と判断してしまったり、そういった症状や気持ちを無視したり我慢しようとしてしまいます。

 でも、「徹底受容」は、「我慢」や「無視」とは違います。ましてや、受け入れることができないからダメだと「判断」することも違います。「ダメだ」というのは、すでに「良し」「悪し」の判断をしています。
 さっきも書いたように、生じている【感覚】も【感情】も、【身体反応】も、否定してはいけません。
 そこにただ、あると思って、「嫌だ」と思う【感情】も、あることを許してあげましょう。
 最初のうちは、瞬時に「ダメだ」という判断をしてしまう自分も認めてあげましょう。ただ、「ダメだ」と【判断】、【思考】をしたなと名前をつけて、また呼吸に意識を向ければいいのです。

 この感覚は、人との関係でいったら、「自分の中に生じた現象」を、「出会った人」に例えたら、その人を好きになったり、抱きしめたり、おしゃべりしたりするのではなく、また、嫌ったり、どっかにいってくれと追いやったり、離れたりするのではなく、ただただ、挨拶をしたら(現象に名前をつけたら)、となりにそっと座ってずっとそこにいるような感覚です。
 となりにいるとついつい話しかけたくなりますが、その気持ちにも名前をつけ、そこは、ただただ呼吸に意識をむけながら横に座っているような感じです。

 なかなか説明が難しいですが、すこしはヒントになったでしょうか?

 人によっては、「名前をつけて、捨てる」感覚を、イメージを使って、葉っぱの上にそっと乗せて川に流すつもりでやるとうまくいくという方もいるようです。

 大切なのは、ここで書いたような感覚を、自分なりのやり方でいいのでつかんで実践することです。

 これはスキルなので、練習すればかならずできるようになります。そして、磨いていくことが大切です。
 だから静かなところでやる静的洞察法が大切なのです。
 そして、「そのまま」にするために、呼吸がどれほど大切かというのもわかると思います。

  私も、かれこれSIMTを続けて1年以上になりますが、この「そのままにする」感覚は、日々、すこしずつ進化していると思います。そして、「そのままにする」感覚が上達すればするほど、日々の生活の中での様々なことに対する対処の仕方が上手になっているように感じます。

 ぜひ、実践して、練習して、この感覚をつかんでください。
 まずは、ひたすら、名前をつけ、そのままにし、呼吸に意識を向ける、これを徹底してやってください。
 そうすれば、きっと何か見えてくるものがあると思います。

 ではでは、今日はこの辺で。

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Re: No title

JU〇さん、コメントありがとうございます。いただいたコメントの内容については、ちょうど書こうと思っていた内容と被る部分があるので、ぜひそちらの記事をもってお返事とさせてください。
 もう少しだけお待ちくださいね。


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Author:Ko7

訪問ありがとうございます。
 

鬱になって苦しんでいたときにマインドフルネスと出会いました。
自分の経験とマインドフルネスを実践する中での気づきなどを徒然なるままに書いていこうと思います。
私にとって先達者の方々のブログが参考になったように、このブログが同様に苦しんでいる方々に少しでも助けになればと願っています。

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