FC2ブログ

  訪問ありがとうございます

はじめての方はこちらの記事をご覧ください → はじめに (2014/9/21)
記事一覧や目次をご覧になりたい方はこちらをどうぞ → 記事一覧・目次
自己洞察瞑想療法の講習会なども始めました! → マインドフルネス@つくば

コメントに答えて


 先日、書いたブログについて、子育ての中で苦労されている方からご連絡を頂きました。なかなか大変そうな状況そうですが、お返事になればと思い、また他に苦しい状況にいる方の参考になればと思い、ここに書かせて頂きます。

苦しい状況にいる場合、まずは、自分の負担を減らせるような体制はつくれそうですか?
家族や親族が無理でも、行政のサービスやNPO団体のサービスなど、使えるものはなんでも使って楽をしてください。うちにも子供がいますが、どんな育て方でも子供は育つんだなーというのは感じています。特にたくさんの人に関与してもらって育ったほうが価値観が多様になり、むしろいいんじゃないかとすら感じています。できるかぎり、楽をするつもりでいきましょう。

また、今の自分に協力してもらえる人たち、サービスを一覧に書き出しておくというのもいいですよ。例え利用しなくても、これだけの人たちにささえてもらえると思うだけでも気持ちが楽になるときがあります。
 
書き出す人は、実在の人物でなくても、思い出すだけで気持ちが楽になるような故人や芸能人、話の中の人などでも構いません。とにかく、気持ちを逃せるたくさんのチャンネルを持っておくことが大切です。


「今の育児が辛く、泣き出すとどうしようと不安、恐怖があり、嫌悪、感情と名前をつけて捨てていますが、心騒いでいます。これはずっと課題かもしれません。静観出来ないのです。日中もそわそわ感で夜もあまり眠れず、心休まる時がありません。呼吸法も続けていますが、苦しくなり止めたくなります。悪循環です。分かっているのに…。だけど、少しでも改善して今度こそは治したいという思いはあります。家族のためにも自分のためにも。マイナス思考や不快がいっぱいですが、今は育児の苦しさや、子供が泣くのは仕方ないと思いたいです。辛さから逃げたくてマインドフルネスの本を読みあさったり、でも解決しません。」(頂いたコメントより一部改変、要約)

 僕も調子が悪い日は、ネガティブな思考が後から後からあふれ出てきたり、自分を責めるような思考が次から次へと浮かんでくるときもあるので、「静観できない」という気持ちはすごくわかります。

 でも、静観できなくていいんです。不安になったり、そわそわしたり、自分を責めることばが浮かんできたり、これらはすぐに止めることはできません。意志でコントロールするのは不可能なのです。
 だから、逆説的になってしまうのですが、これらの感情や感覚はすごく苦痛なので、すごく止めたくなる気持ちはわかるのですが、これらを止めようとするのは、天に唾を吐いているようなものですから、かならず感情や感覚は悪化させてしまいます。
 だから、そのままにしておくしかないんです。
 そのままにするというのは、「落ち着いた心で遠くから眺める」というような穏やかなものではありません。私自身の感覚だと、「つらくてしょうがないけど、どうにもならないから、もうそれをどうにかしようとじたばたするのはやめて諦める」の感じに近いです。
とはいえ、つらい思考や感情、身体感覚に対しては、動物が持っている本能として、それらを避けようとする、排除しようとする本能が備わってますから、ほぼ脊髄反射的に、どうにかしようとしてしまいたくなるのですが、そのたびに、「あー、これは無駄だから、いったんやめてこちらに意識をむけよう」と繰り返しやっていくしかありません。 

でも、あきらめるというのは、「それらの思考や感情、身体感覚をどうにかしようとする」のをあきらめるというだけで、他の事をすべてやめてしまうわけではありません。自分のやるべきこと、毎日のルーティーンなどは、できる範囲で続けていきます。むしろ、それらをすることに意識を向けていきます。

 私たちはつらいとき、ついつい「こんなにつらくちゃ何もできない」「まともな生活をするためには、この病気を治さないと!この症状を止めないと!」「この症状のせいで・・・」と、思って、病気を治すことに生きてしまいそうになります。

 でも、うつなどの感情障害においては、この不安やうつなどをコントロールしよう、自分が元のように生活するためには、何とかしてこの病気を治さなくちゃという考え自体が、本当の意味で治っていくことを邪魔してしまうのです。
 これは、腕の骨折を治そうとして、腕立て伏せを一生懸命やっているような状況といえるかもしれません。それで痛みがひどくなって、寝込んでしまうようなものです。でも、腕の骨折があって痛みがあるときには、腕立て伏せはできませんが、多少の痛みなら、歩いたりすることはできますよね。左手が痛ければ、右手でPCを使うことができるかもしれません。
 不快な思考や感情、身体感覚についても相談です。それらをすぐに改善させることや変化させることはできないのですが、かといって何もできないわけではないんです。何とか残っている意識の部分で、自分のできること、価値に沿ったことを一歩づつやっていくしかないんですね。

 ここがすごく難しいというか、微妙というか、伝えずらいことなのですが、「長期的には」治りたいから治るためのことをやっていくという気持ちを持ち続けることがすごく大切なのですが、「短期的には」、その考え方が邪魔をしてしまうことがあるということです。

 ではどうするかということなのですが、不安だったり、嫌な思考だったり、身体感覚だったりが自分の中に存在してしてもいいように、居場所を与えておいてあげて、それらとともに、自分の価値ある生活を生きる、ということが大切になってきます。

 前回のブログでも書きましたが、思考で言えば、「ラジオをつけながら、家事をしているつもり」というのがこのことにあたります。思考はとめられないけど、「あーこういう思考が繰り返されているなー、嫌だなー」と思いながら、今やっている家事を続けていく。
ときに思考に邪魔もされるけど、「また思考がなんか言ってるなー、つらいなー」と思いつつ、でも今やれることに意識を向けていくといった感じです。つらいと思ってもいいんです。嫌だなと思ってもいいんです。

 家族や子供のことを「こんちくしょう」という風に思っていることがあったり、「自分なんて」と感じてしまったり、不安で手が震えたりしてもいいんです。不安な気持ちと、震える手と、落ち込んだ気分と、一緒に、今できることをやっていくことが大切です。

 このあたりの事は、SIMTでも価値実現の行動と価値崩壊の行動などのところになると思うのですが、実際にSIMTの本を読んでいるだけだと、なかなか理解しにくいなと私も感じています。

 私も、この価値実現の行動と価値崩壊の行動などが、うつの改善とどうかかわってくるのか、うまく理解できていませんでした。そして、体調を崩してしまったわけですが、この1年、アクセプタンス&コミットメントセラピー(ACT)なども学ぶ中で、病気や感情、思考、感覚をコントロールするのではなく、それらとともに価値に基づいた道を前を向いて進んでいくということが、やっとわかってきている印象です。よかったらお時間のある時に関連する本を読んでみるといいかもしれません。
 僕が読んで読みやすかったものは、「幸福になりたいないら幸福になろうとしてはいけない」 著:ラス・ハリス 
 という本があります。

 ここに書いた内容は、言うにたやすく行うには大変な道です。本当に、苦しい向かい風の中を一歩一歩進んでいるような気がする時もありますが、この一歩一歩が自分の自信を取り戻していくのに大切なものと思ってやっています。

  どうか、今苦しさの中にいる方たちも、諦めずにやって頂けたらと思います。一歩一歩、やっていきましょう。
これからも、このあたりの事は繰り返し書いていくことになると思います。
 まめな更新は難しいかもしれませんが、また気が向いたら読みにきて頂けたらとおもいます。


 

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

これまでの訪問者数
ブログランキング
ブログランキングに参加しております。応援していただける方は下記バナーをクリックお願い致します!
プロフィール

Ko7

Author:Ko7

訪問ありがとうございます。
 

鬱になって苦しんでいたときにマインドフルネスと出会いました。
自分の経験とマインドフルネスを実践する中での気づきなどを徒然なるままに書いていこうと思います。
私にとって先達者の方々のブログが参考になったように、このブログが同様に苦しんでいる方々に少しでも助けになればと願っています。

カテゴリ
カレンダー
04 | 2020/05 | 06
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31 - - - - - -
最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
ブログ内の記事から探す
入力した語句が含まれる記事を探せます
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR