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自己洞察瞑想療法の講習会なども始めました! → マインドフルネス@つくば

人に勧める前にまずはやってみましょう

暑い毎日が続きます。
体調を崩しやすい時期は、心の調子も崩しやすい時期です。
冷たいものを取りすぎると、胃腸の働きが弱り、精神的な力も低下してしまいがちです。
環境の調整、暴飲暴食の予防などで、身体の調子も整えていきましょう。

今日は、人に勧める前にまずは自分でやってみましょうというテーマで書いてみます。
というのは、これは、僕が人から相談をされたときに、いつもお伝えをしていることだからです。

今、自己洞察瞑想療法(SIMT)を学ぶ会を主催しているのですが、そういうことを始める前から、「実は、自分の知り合いにうつの人がいて・・・」とか、「子供が引きこもっていて・・・」とか、「連れ合いが、体調を崩していまして・・・」などと、相談を受けることがありました。

その時には、一通りお話を聞かせていただいて、自分の経験からできるアドバイスをさせていただくのですが、多くの方が、自分の大切な人が困っていて、何とかそれを助けてあげたい、そして、そのためにSIMTは何か役に立つのではないかと話されます。

実際、私自身もSIMTは、うつや不安障害などの心の不調にとどまらず、ストレスの低減、対人関係の緊張の解消、身体症状や生活習慣の改善など、様々なことに効果があるのではないかと考えています。
というのは、すべての問題には、自分の意識、自分自身の考え方、捉え方というのがかかわってきて、そんな自分自身の意識や身体の特徴をよく知り、整えていくためには、洞察や受容を身に着けることができるマインドフルネスは、ほぼ必須のスキルなのではないかと考えているからです。

しかしながら、SIMTを学びマインドフルネスな態度を身に着けていくためには、実践が必須です。本を読んで、頭で理解して終わるものではなく、実際にマインドフルネスな態度や習慣、振る舞いが身についていく、行っていくことができるのが何より大切です。
そうでなえれば、すべては絵に描いた餅になってしまいます。

そのため、どんなに周りの人が、その人を助けたいと思っても、どんなに周りの人がSIMTが素晴らしいと例え思ったとしても、その本人自身が、「SIMTをやってみよう」とか「マインドフルネスを身に着けたい」といった、覚悟といわないまでも、決心をしてもらわないと、マインドフルネスをお伝えすることはできません。
 そのような準備が整わないうちに、無理にマインドフルネスやSIMTを押し付けることは、まったくの逆効果になり、マインドフルネスを身に着けることと真逆、つまり、問題がより複雑化、もしくは頑ななものになっていってしまいます。

 では、そういった相談は、残念ですとお応えするしかないのでしょうか。

 私は、上記の事をお伝えして、本人がやるかどうかは、ご本人にしか決められないとお話させていただいた上で、次のような事をお話させてもらいます。

 相手を心配する気持ちはとてもよくわかるのですが、そうであれば、まず自分で始めてみてはどうでしょうか。
 というのも、確かにその方は、つらい思いをしていると思いますが、何よりまず、あなた自身の心が健やかでないと、相手を助けることはできません。私自身そうでしたが、当事者としては、自分のうつ病が治らなくてつらいのはもちろんなのですが、そんな自分自身のせいで、周りの人たちが苦しむ姿をみるのは、もっとつらいことなのです。
 自分自身が迷惑をかけてしまっているので、そんなことは口には出せませんが、自分自身のせいで回りが苦しいということで、さらに自分を追い込んでしまうところがあります。
 そんな時に、マインドフルネスを周りの方が身に着けて、心の波風を受け流すことができるようになり、リラックスした状態で過ごせるようになると、間違いなく、当事者本人にもいい影響があると思います。

 このようにお話すると、多くの方は、わかったようなわからないような感じで、現実的には自分でSIMTをやってみようという方は少ないです。なぜなら、相手のことが問題であり、その人の問題が解決しないと、相談者自身の気持ちも楽にならないと考えるからだと思います。

 そう考えるのは当然の事なのですが、実は、マインドフルネスを身に着けていくと、言わゆる問題や悩みというものは、どこまでもその人個人の中にあるものだということがわかってきます。そして、相手の問題や課題と、自分の扱うべき課題の境目がよくわかるようになってきます。

 そして、さらに不思議なことには、そのようにして、自分の課題と取り組んで、自分の意識の中に潜む悩みのため(SIMTでは「本音」と呼びます)を解決していくと、なぜだか、周りの人の悩みもいつの間にか変化していってしまったり、絶対に変わらないだろうと思っていた問題が、いつの間にか解決してしまうことが起こることがあります。

 これは本当に不思議な事なのですが、そういうことがあるのです。

 私なりに考えてみると、我々は、それぞれが独立した存在でありながら、常に影響を与え合っています。
 影響を与えるといっても、別に力を加えたり、言葉を交わしたりしなくても、ただ、そこに存在するだけで、五感を通して様々な情報を交換しあっており、影響を与え合わずにはいられません。
 特に、家族や親友など親しい間柄であれば、なおさらです。

 そんな時に、一人の人が問題を抱え、悩んでいるとします。その時には、その人の悩みが周りにも影響し、周りの人にもつらさが伝わる一方で、その周りの人の言葉には出さない感情なども、(たとえ言葉にはださなくとも、表情やちょっとしたしぐさなどを含め)様々な反応などを通じて、問題を抱えている人にフィードバックされ、問題が問題として認識されています。

 これは、ちょうど、一本の棒の端っこと端っこをお互いに持ち合っているように、そして、手をつないでいるときに、片方が引っ張るときにもう片方も引っ張らなければ、バランスがとれないように、自分は意図せずとも、その問題や悩みの一部を、その周囲の人自身が担ってしまっている可能性があるのです。
 それは、必死に解決しようと努力しているなかで、信じられないかもしれませんが、そういうことがありうるのです。
 
 それは、平行に向かい合う壁の間を、ボールが激しくバウンドしあうようなものです。
 平行の壁どうしで、ボールを打ち合うと、同じコースをボールは永遠に行き来します。一生懸命ボールを跳ね返しているつもりでも、一向に同じボールが帰ってきます。
 そんな時に、相手が投げるボールが悪いと思って、相手の跳ね返すコースを変えようとしても、相手の壁は動かすことができませんから、変わりません。
 しかし、ごく数ミリでいいので、自分の跳ね返す角度が変わると、徐々にボールが跳ね返ってくる向きが変わってきます。
 最初は、気が付かないほど、ほんの少しのずれかもしれません。しかし、そのやり取りが繰り返されていくと、知らず知らずにボールの跳ね返る角度がかわっていき、気づいた時には、最初に会った状態からボールのやり取りはまったく別のものになっているはずです。

平行な壁のやり取り

この時の変化というのは、起こそうと思って、一時だけいつもと違うことをしても意味がありません。一回のやり取りでもたらされる変化は気が付かないくらいわずかです。変化が自覚できるほどになるためには、常にマインドフルな対応ができるようになっていかなくてはなりません。そのためには、やはり継続が大切です。しっかりと実践を続け、身に着けていくことが必要になります。

 マインドフルネスを周りの人が身に着けたことによる、相手の変化というのは、こういうことによって起こうるのではないかと思うのです。マインドフルネスを身に着けていくと、生活の様々なこと、自分の意識の様々なことに気づきを得ていきます。
 マインドフルネス自体は、何かを変化させるというものではなく、ありのままの自分、そして周りを観ていくことなのですが、気づいてしまった時点で、否応なく、自分自身に様々な変化が起こってきます。

 そういった変化は、生活のあらゆる場面で生じてきます。そうすると、その人自身の変化が、否応なく周りの環境や周りの人々にも伝わっていくのです。影響を与えずにはいられないのです。

 なので、私は、周りに悩む方がいる人の相談を受けたときでも、最終的に、その人自身がマインドフルネスを実践してみることをお勧めしています。もちろん、それが、その周りの悩む方を直接的に助けることになるかどうかはわからないのですが、それが親しい人であればあるほど、その相談者自身が、マインドフルネスを身に着け、悩みから解放されていくことによる良い影響は強いのではないかと考えています。

 今日は、まずは自分自身で実践してみようというテーマで書いてみました。

 まわりにそのような苦しい人たちを持つ方も、それが愛する人であればあるほど、余計苦しさは募っていくと思います。
 今回の記事が、そのような方たちにとって、少しでも助けになればと思います。

 ではでは、今日はこの辺で。

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Author:Ko7

訪問ありがとうございます。
 

鬱になって苦しんでいたときにマインドフルネスと出会いました。
自分の経験とマインドフルネスを実践する中での気づきなどを徒然なるままに書いていこうと思います。
私にとって先達者の方々のブログが参考になったように、このブログが同様に苦しんでいる方々に少しでも助けになればと願っています。

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